米国工場を大規模拡張、同時にナショナルテクノロジーセンタとパーツセンタも拡張|ヤマザキマザック㈱
2012-07-17 |
|
---|---|
米国工場を大規模拡張(月産200台へ生産能力を増強) 同時にナショナルテクノロジーセンタとパーツセンタも拡張 ヤマザキマザック株式会社(社長:山崎智久、愛知県大口町、TEL:0587-95-1131)は、 米国ケンタッキー州フローレンスにある生産工場およびサポート施設の大規模な拡張を発表した。 1974年の工場進出から今回で22回目となる工場拡張および設備増強は、 好調な米国市場で急増するお客様からの要望に応えて、 新製品および新たに生産開始する機種の増産を図ることが狙いで、 生産能力を現在の月産135台から200台にアップさせる。2013年秋の完成を目指している。 さらに同時期に、同工場敷地内にあるサポート施設の「ナショナルテクノロジーセンタ」と 「ナショナルパーツセンタ」の拡張も行い、カスタマーサービス、サポート提供の充実を図る。 たとえば、ナショナルテクノロジーセンタは、当社が北米に持つ8ケ所のテクノロジーセンタの 中枢となる拠点で1996年にオープンし、2006年に2倍の規模に拡張した。 今回はショールームとデモンストレーションルームを増設し、 2階のオフィスエリアには6つの新しいカスタマートレーニングルームが新設され、 お客様に高度なアプリケーションサポートやトレーニングを提供するとともに、 大型の工作機械のデモ加工および加工ソリューションを提供する。 ナショナルパーツセンタは、パーツの倉庫部分を現状より25%拡大し、 新型の完全自動式縦型リフトモジュール倉庫システム2基を導入することで5600品目の小型パーツ収納が増え、 合計50,000品目以上のパーツを収蔵できる業界内で最大級のパーツセンタとして、 常にお客様への迅速なスペアパーツの供給を行い、カスタマーサポートの充実を図る。 これら三つの大規模な拡張により、当社の米国生産拠点は現在から約34%拡大して合計74,320m²となり、 米国内最大の工作機械生産工場の一つとなる。 今回の拡張は、当社が他社に先駆けて進めてきたグローバル生産およびグローバルサポート体制の一環であり、 北米市場のお客様へ安心をご提供し末永く信頼を得るとともに、 南米やアジア市場など世界各国への工作機械輸出能力を増加させ、 為替変動や納期短縮に柔軟に対応できる販売体制を構築していく。 1.生産工場の大規模拡張により生産能力を増強 ■当社は、1974年の米国への工場進出以降、計21回に及ぶ工場の拡張および設備増強を継続的に行い、 現在、月産135台の生産能力を持ち、旋盤、マシニングセンタ、専用機を計28機種生産している。 今回22回目の拡張により生産能力は月産200台となる。 ■米国では、エネルギー、航空機、建設、農業機械、自動車、医療機器産業などで成長が続いており、 今回の拡張により、こうした顧客からの最先端工作機械技術、アプリケーション、 サポートへの深化する要望に迅速かつ効率的に対応出来るようになる。 ■さらに、世界各地への工作機械輸出能力を増加させ、為替変動に柔軟に対応できる販売戦略として 昨年秋から開始した米国工場製工作機械の日本や南米への輸出、 さらにはFTAを利用して今年9月から輸出開始する韓国への輸出などに対応していく。 ■拡張する生産工場には、種類の異なる工作機械を組み込み統合した 最新のマザックのモジュラーテックシステムを設備する。 当システムには、米国工場製のオービテック20が1台、横形マシニングセンタHCNが2台、 同時5軸加工のインテグレックスe-1060Vが組み込まれる。
2.アプリケーションサポートの拡大 ■当社のテクノロジーセンタは総合的なプレミアム品質やお客様へのサポートプログラムを 提供していく上で重要な役割を担っている。各テクノロジーセンタは最先端の複合加工機や5軸加工機、 トレーニングスクール、アプリケーションサポート、パーツサポートなどを提供している。
■米国生産拠点に隣接するナショナルテクノロジーセンタ(以下NTC)は、 マザックが北米に持つ8ケ所のテクノロジーセンタの中枢拠点であるとともに、 世界中に広がる38ヶ所のテクノロジーセンタの一つとして重要な役割を担っている。
■1996年にオープンし、2006年に2倍の規模に拡張したNTCは、今回、6,410m²から9,307m²へと更に拡大する。 ショールームとデモンストレーションルームを増設し、 2階のオフィスエリアには6つの新しいカスタマートレーニングルームが設けられ、 お客様に高度なアプリケーションサポートやトレーニングとともに、最適な加工ソリューションを提供する。
■「米国の製造業は成長が著しく、お客様とより密接に関係し、生産性、効率、 稼働率などの革新的なソリューションを提案していくケースがこれまで以上に増えてきている。 我々はテクノロジーセンタを通して、当社の最先端の技術と最高品質のサービスを提供することができる。 成長する米国市場において、お客様に高い生産性を誇る当社の最新の機械を使って、 最高の利益を生み出してしていただけるように、バラエティーに富んだトレーニングをご提供していく。」 (マザックコーポレーションブライアン・パプケ社長)
3.ナショナルパーツセンタとスピンドル修理部門を拡張し、カスタマーサポートを強化 ■ナショナルパーツセンタは、パーツの倉庫場所を現状より25%拡大する。 新型の完全自動式縦型リフトモジュール倉庫システム2基を導入することで 5600品目の小型パーツ収納が増えるなど、合計50,000品目以上のパーツを収蔵することになり、 全パーツ注文に対する即日出荷率は97%になる。
■今回の拡張により、業界内で最大級のパーツセンタとして、 常にお客様へ迅速にスペアパーツを供給することで、 さらに充実したカスタマーサービスとサポートをお客様へ提供する。
■「我々は、機械を購入されるお客様に対して、お客様の投資に見合った、 またはそれ以上の利益を回収して頂けるよう最大限のサポートをご提供する。」 「パーツサポートは我々の掲げるプレミアム品質と顧客サポートプログラムというスローガンの 重要な項目であり、今後も継続的にナショナルパーツセンタへ投資していくことで、 お客様に最高レベルのサポートをご提供し、お客様の工場の稼動率向上に貢献する。」 (マザックコーポレーションブライアン・パプケ社長)
■さらに、今回のパーツセンタの拡張と同時に、スピンドル修理部門を生産工場内から、 同敷地内の別の建物へ移転した。当建物は6,039m²の面積を有し、今後増加するスピンドル事業に備えて、 より多くの作業ルーム及びオフィス設備を充実させることで、 お客様から注文を受けてから発送するまでの時間を最小限にする。
4.マザックのグローバル化について ■当社経営の最大の特徴は、工作機械の開発、生産、販売、サービスおよび経営のグローバル化が挙げられる。 現地人が経営トップとなって、生産、技術、営業およびサービスの全ての部門が一体となることで 現地の習慣や国民性などを理解し、現地に末永く深く根ざした真のグローバル化を目指している。
■当社のグローバル化の原点は、円高など為替変動の回避のためではなく、 お客様の最寄りの場所で生産およびサポート拠点を設けることで、お客様に安心をご提供し、 末永く信頼を得ることを目的としてスタートして、 現在世界中に9つの生産工場と70を超えるサポート拠点を設けている。
■それぞれの工場には、生産部門、R&D(研究開発)部門、アフターサービスお客様へのトータルサポートを 提供するためのショールームを設備したテクノロジーセンタ、 お客様へ迅速に保守部品の供給を行うためのパーツセンタを有しており、 開発、生産、販売、サービスまでを現地で一貫して行う事業形態となっている。
■現在世界中に9つの生産工場、即ち、日本に5工場と海外では米国工場(1974年)、英国工場(1987年)、 シンガポール工場(1992年)、中国工場(2000年)の4工場が稼働している。 さらに、2013年には中国で2つ目となる新工場が大連市で稼働する。
■製品開発のグローバル化では、海外工場の開発部門で開発する機種を増やし、 現地のお客様の要望を素早く製品化する体制をさらに強化している。 たとえば米国開発部門では、オイル関係やメディカル関係に特化した機械の開発、 欧州では幅広い業種に対応できるスイベルヘッドタイプのコラムトラバース型マシニングセンタの開発、 シンガポールでは工作機械の各種ソフトウエアの開発などを進めている。
■サポートのグローバル化では、セールス、サービス、技術的な支援・提案などを行う テクノロジーセンタを世界中で38ケ所に設け、お客様のより近い場所で機械を間近で見てもらい、 お客様の部品を目の前で削って見せてコンサルティングを行っている。 マザックコーポレーション(米国工場)の拡張お問合せ先:ヤマザキマザック株式会社営業統括部広報企画課 TEL:0587-95-1144 www.mazak.jp
|